竹灯籠作り説明会のお知らせ

 

竹灯籠作り説明会のお知らせ

― 竹に供養の心が宿り、ともる灯が ゆらぐ時代の自分に安らぎをくれる ―

◆ 開催概要

日 時:令和7年5月11日(日)
受付は 9時半より。10時開始、昼頃終了
場 所:金毘羅密寺 1階広間
札幌市西区宮の沢1-5-23-21 【電話】011-661-1161 交通アクセスはこちら
参加費:無料
予約:不要
持 物:無し

◆ 内容案内
お盆における“迎え火”とは、あの世から還ってこられるご先祖様を、灯りを掲げてお迎えする古くからの風習です。
私たちはこの迎え火の灯りに亡き人への想いと、今を生きる自らの心の内をそっと重ね合わせます。
その一つのかたちとして、当山では竹に明かりを宿す「竹灯籠」を、手作業でひとつひとつ丁寧に作り上げてきました。

このたび今年のお盆を前に、竹灯籠作りの説明会を開催いたします。
どなたでもご参加いただけますので、ご関心のある方はどうぞ気軽に足をお運びください。

◆ 竹灯籠とは
竹に小さな穴を開けて模様を描き、そこに灯をともす竹灯籠は、祈りと静けさが宿る手作りの迎え火です。
灯籠に明かりを灯すその瞬間、胸の奥にあった悲しみや迷いがふと和らぐことでしょう。
近年心の拠りどころを見失いやすい時代とも言われています。
そんな今だからこそ、「静かに手を動かし、灯をともす」その行為が、ご先祖様を敬う供養のかたちとなり、同時に自分自身の心の揺らぎにも小さな灯をともす時間へとつながっていきます。

◆ どなたでもご参加いただけます
本行事はどなたでも参加可能です。
ただし、細かな作業が難しいという方──たとえばご高齢のため手が震える方や、視力に不安のある方などには、無理のないかたちでのご参加をお願いしております。
竹に穴を開ける作業以外にも、下絵の準備や図案の選定、仕上げ作業など関わる工程は多く、どれも供養の気持ちにつながる大切な時間となります。
どうぞご自身のペースでご参加ください。

静かな祈りの灯が、亡き人への想いを届け、
そしてまた、ご自身の揺らぐ心をやさしく照らしてくれることを願って──皆さまのご来場をお待ちしております。

合 掌

札幌大仏 金毘羅密寺

 


 

◆ 竹灯籠作りの舞台裏より

今年も九州から孟宗竹が無事に届きました。
いつものように丁寧な手入れがなされ、一本一本にしなやかな張りが感じられます。
連休最後の6日には垂れ桜が満開を迎え、咲き誇る花々を横目にしながら原図づくりに取り組む日々が続きました。
竹灯籠の図案は一見静かですが、実際には“手ごわい相手”。1枚に3日間の時間を要する事も有りました。
一つの形に仕上げるには、細やかな集中と格闘のような粘り強さが求められ、慣れぬ私にはいたるところコリと 頭疲れの日々です。出来るだけ彫られるお方が楽しく作業を続け、ひとつでも多く灯せるよう念じつつ日々格闘をかさね取り組みました。
そんな作業の積み重ねがあってこそ、灯は静かにともるのかもしれません。
どうぞ”5月11日(土)”の説明会にお越しください。
竹に託された祈りと灯のかたちを、ぜひご一緒に体験してみませんか。

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