竹灯籠作り始まる ―迎え火の灯に間に合うように準備―

 

迎え火行事に竹灯ろうの灯を

おじいちゃん・おばあちゃんの願い
―今だからこそ伝えたいこともある―

今年も迎え火の行事に向け、竹灯ろうの準備が始まりました。連休明けには、鹿児島から届いた孟宗竹が境内に運ばれ、
その力強い竹を使っての灯ろう作りの準備が進んでいます。

先日行われた説明会では、幾何学模様やお地蔵さま、昔話など200枚ほどの下絵が並び、参加者は真剣な眼差しで図案を選んでおられました。

竹灯ろう作り参加のきっかけをお聞きすれば、「仏さまのことが、一段と身近に感じられるようになった」「一つひとつの穴が過去の記憶への小さな窓、そして未来へ向かう扉と気が付きました」「手を合わせることの意味を、子や孫にも伝えたい」と語る方もおられました。

竹灯ろうの小さな穴ひとつにも、家族への想い,亡き人への記憶が込められています。竹灯ろうづくりは、子どもからご年配の方まで、世代を越えて祈りや記憶をつなぐ大切な営みです。今年も皆さんの手で開けられた穴から生まれる灯が、ご先祖様をお迎えする年に1度の「迎え火行事」の夜を静かにそしてあたたかく照らしてくれることでしょう。

札幌では竹灯ろうの灯がともる8月盆が過ぎると、夏の終わりを告げるようにさわやかな風が吹きはじめます。 心の風景もまた同じように静かに移ろい、塗り替えられてゆく季節です。

興味をお持ちの方は寺務所窓口までお越しください。内容や作業の流れなどを丁寧にご説明いたします。どなたでもご参加いただけますが、使用する孟宗竹の本数には限りがございますので、お早めにお越しいただけますと幸いです。

合 掌

 


 

今年も始まりました  ─写真で綴る5月の竹灯ろう作り─

空にすっと枝を垂らしたしだれ桜が、静かに春の深まりを告げています。5月の境内にはこの桜あの花々とそれぞれの命のかたちで春を刻んでいます。

今年もまた〝迎え火竹灯ろう供養〟のお供え物の一つとなる灯ろうの制作が始まりました。孟宗竹に一つひとつ穴をあけ、灯がともるまでの工程には、故人を想う時間そして手を動かす祈りがあります。

花が咲くように、灯りがともるように、季節のうつろいとともに供養のかたちもまた育まれてゆきます。 灯ろう作りの様子や、今年咲いた花々を写真にてご紹介しています。静かな春5月の様々な花模様をご覧ください。

◎届いた孟宗竹 丁寧な仕事ぶりがうかがえる

◎初めて灯ろう作りに挑戦の方に説明会

竹灯ろう穴あけ体験の実施、危険防止の勉強も兼ね合わせて開催されました。

◎令和七年度竹灯ろう作りが始まる

先輩役員さんが黙々と作業に取り組むなか、今年初参加の役員さんも一心にドリルを握る姿が。竹に向かう真剣な表情に、ものづくりの緊張と静けさが漂っていました。

◎札幌「サンビクトリー」社 七福神団体巡拝と竹灯ろう体験

説明会開催日の午後、札幌の旅行会社「サンビクトリー」さんが北の都札幌七福神霊場にバス団体巡拝でお越し下さり当山にもご参拝。ご祈願を勤めた後これも一つのご縁と感じ「竹灯ろう作り」のお話もさせて頂きました。説明会終了後も待機されておられた役員の方々の実演が行われ、添乗の山崎社長さんも孟宗竹に初トライされ一汗流されておられました。この様子に会場には和かな空気が広がりました。興味がおありのお方はお寺にお声掛け下さい。

◎番外編 余話

早朝境内隣接の川辺に2羽のマガモ

 


 

先を急ぐかのように、5月の木々や花々は競って彩を重ねています。灯ろう作りの手を止めたひととき、見上げた景色の中で確かに季節が息づいていました。

アツモリソウ

ライラック

スズラン

サラサドウダン

カイドウ桜とライラック

ミヤマオダマキとツツジ

牡丹

日本桜草

オオテマリ

クリスマスローズ

レンゲツツジと芝桜(白・ピンク・紫)

立坪スミレ

プルモナリア

ムスカリとツルニチニチソウ

ナルコユリとキンポウゲ

ドライフラワー状の小菊

エーデルワイズとキンポウゲ

レンゲツツジとシバザクラ

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