迎え火の道しるべ この手でいま形に 灯籠作成一般参加者の心にともる灯 供養の場として再創出を目指して

 

一般参加者のひと灯りが、供養の場を照らします

竹灯籠作り体験の記録(迎え火前の静かな営み)

札幌大仏・金毘羅密寺では8月13日夕刻の迎え火の盆供養に先立ち、一般の方々(檀信徒以外)にもお声がけをさせて頂き、気軽に参加頂ける竹灯籠作りを毎年実施しています。又昨今の異常気象による真夏の蒸し暑さを避ける為、計画的に6月末までには全ての灯籠を力を合わせ完成させています。北海道には自生せず、質の良いととのった貴重な孟宗竹を鹿児島の業者より、お寺の護持会が取り寄せています。この様な事より手元にある本数に限りが有ります事ご承知おき下さい。
孟宗竹に手を添えドリルを使って一つひとつ丁寧に作り上げていく作業です。竹灯籠作り委員会ではふだんお寺とご縁のない参加者向けにも、必ず安全な作業について説明の上ご理解いただきご参加頂いています。

作業に費やされるその静けさの中、

境内で竹の香りと木くずの舞う空間で、参加の皆さんは予めお寺で準備の図柄か、又はご自身で構図を考えお持ち下さった図柄にドリル使用し手を加えます。初めて工具を扱う方が多い中「これは供養の灯になるのですね」と目を細める方、「削っていると気持ちが落ち着いてきます」とつぶやく方も。
時間の流れさえも緩やかに感じられるような静寂が漂っていました。

灯籠はまだ灯されていなくても…

そのひとつひとつの竹には、祈りの形が宿り始めていました。大切な方の記憶、日々の中で言葉にできない思い、仏さまへのまなざし、ある人は一確かな願いとして竹に刻み込んでいたように見えました。

一般参加の方々と共に築く「祈りの場」

竹灯籠は、ただの飾りではありません。それは祈りを形にする器であり、日常から一歩だけ外に出た供養の場そのものでもあります。今年こうして竹を削り、手を動かしてくださった皆さんの姿は、失われつつある「供養の時間」をもう一戻す、小さいけれど大きな営みだったように思えす。

8月13日の迎え火当日は、皆さまが丹精して作られた竹灯籠のひとつひとつに灯が入ります。そのやわらかな光が境内にどれほど穏やかに広がるか、どうぞゆったりと味わってください。

竹灯籠が輝きを増すころ、迎え火をめざすご精霊も、この盆行事ご参拝の方々も、立ちのぼるおがらの浄煙と灯りに包まれ、故人への想いを深く結び交わすひとときとなることでしょう。

 


 

札幌大仏・迎え火竹灯籠供養のご案内
8月13日(水)夕刻の行事です

1.集合 午後6時30分
  ・諸霊位供養を厳修いたします。

2.点火 午後7時
  ・お迎え火のおがらを焚き上げ、竹灯籠を境内各所に安置いたします。

3.迎え火の火種をお持ち帰りになる方へ
  ・安全に移せる容器をご持参ください。

4.雨天時の対応
  ・玄関前左右の小屋根下にて実施いたします。

5.一般参加について
  ・どなたでもご参拝いただけます。
   こうした時代だからこそ、迎え火の灯と祈りを
   ぜひ一度ご体験ください。

 


恒例 6月・7月の花だより

雨に濡れてしっとり咲く花、陽ざしに向かって元気に咲く花。
6月と7月は、花たちもそれぞれ違った顔を見せてくれます。
ある日のこと。
ミルクがふと足を止めて風のにおいをクンクンとかぎはじめました。ミルクの表情はどこかやさしくて…
もしかしたら風の中に母犬のにおいでも見つけたのかなと。
花の香りにまぎれて、そんな面影を風がそっと運んできたのかもしれまん。

まだ7月半ばなのに札幌では、もう白いキキョウが花開いています。例年よりも日差しが強く、庭先の草花がどこか急がされているような、そんな気配さえ感じます。
ひと足早い秋の気配? それとも、ただ今年の夏がせっかちなだけなのか――。予測の付かぬ秋への序曲かもしれません。
鮮やかに咲き誇る花と香しさを写真でお届けします。

6月の花

ミルクとラベンダー
バイカウツギ
シモツケソウ(白い小花ノ集合) とオキナグサの綿毛状態
アヤメ
アヤメ
カンパニュラ
ヒヨウタンカズラ
カルミア
金魚草 (色違いの群植)
デルフイニウム
薄紅立葵
コスモス
アワモリシヨウマ
アスチルベ
シャクナゲ
カワラナデシコ

6月~7月の花

アジサイの数々

 

7月の花

夏椿
立葵
擬宝珠
ユリ
ユリ
カンゾウ類
カンゾウ類
桔梗
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