お盆の迎え火・竹灯籠 仕度到来の季節
「まだ、この竹には役目があるのでは」
葉月の灯は、ご先祖様をお迎えする灯火。迎え盆まで、あとひと月となりました。
今年の作業には、新たな歩みが生まれました。
それは一般参加者の灯籠制作が終わり皆さんが帰られ、3人でのほっと1杯のコーヒータイム。居残った委員長・副委員長お二人との雑談の中で、役目が終わったと思っていたひび割れの入った竹をふと見つめながら、 「まだ、この竹には役目があるのでは。」その一言から小さな竹短冊づくりが始まりました。
一本一本の竹は、竹灯籠として祈りの灯を宿します。
そして当山では、割れもなくまだ十分に役目を果たせる竹灯籠は、翌年もその姿を生かし続けます。
さらに、ひび割れが入り竹灯籠としての役目を終えつつある竹にも、新たな役目を託します。
それが、一枚一枚に願いや言葉を託す竹短冊です。
役目を終えたのではなく、新たな役目をいただく。
これもまた、ご縁を大切にする仏の教えの一つではないでしょうか。
迎え火の灯籠とともに、今年からは竹短冊もまた、ご先祖様をお迎えする祈りの風景に静かな彩りを添えてまいります。
迎え火の灯籠だけではなく、割れ竹から生まれた短冊にも、それぞれの想いや言葉が静かに託され、ご先祖様をお迎えする迎え盆の風景に、新たな温もりを添えてくれることでしょう。
今年の迎え火には、二つの竹の祈りがございます。
・灯をともす竹灯籠。
・想いを託す竹短冊。
一本の割れ竹が、新たな祈りを教えてくれました。
どうぞその二つの姿も、ご覧いただければ幸いです。
合 掌


■ 散念棒 ■
役目を終えたように見えた割れ竹は、竹短冊として新たな祈りを受けとめる姿となりました。人の心の中にも、忘れられ、静に眠っている願いがあるのかもしれません。
割れた竹にも役目がありました。
では、心の中で眠っている”まだ役目のあるもの”は、何でしょうか。
