現住所  伊達市有珠町124
旧住所  有珠郡有珠村

エゾ地念佛根本道場大本願国定史跡有珠善光寺―徳川十一代将軍家斉公によって文化元年(1804)建立された三官寺の一つ。(様似等樹院、厚岸国泰寺)。エゾ地に於ける和人の定着慰撫を図りアイヌの教化、法務活動を行うを目的とした。住職は十万石大名格式で白老、八雲、山越間を寺領受持場所とし乗馬で巡錫したといわれる。
由来書によるとこれより先、天長年中、慈覚大師が当地大臼山嶺に於て修行された時、信州善光寺阿弥陀如来の顕現を拝し、その真容を彫刻して本尊とし堂宇を建立されたのに創まる。足利時代コシャマインの乱に災いされるが、慶長18年(1613)松前藩の祖、慶広公が松前の祈願所として再興、寛文6年(1666)には江州の円空上人、鉈作り観音像を刻み丸洞爺湖観音島などへ祀ったことが記されている。
ご本尊は阿弥陀如来(秘佛・秋彼岸会に開帖)釈迦如来大佛は道の重要文化財、観音菩薩は円空上人鉈作りでこれも道の重要文化財。本堂・庫裡は十一代将軍家斉公建立。
境内地は国定史跡五町、善光寺自然公園十町、計十五町歩。境内にある有珠郷土館には北海道有形文化財に指定されているものなどアイヌ民族の歴史を拓く数多くの資料が収蔵されている。
本堂の茅葺の軒につららが下り、庭は一面の雪に蔽われていたが、「長寿一位の樹」は皮一枚で頑張って生き、「一位桜」と名付けられた樹はオンコの古木に桜のタネがとんできて育ったものだという。